感想: 「さよなら、僕のマンハッタン」を見て。

さよなら、僕のマンハッタン」を見た感想。

サイトはこちら。ネタバレしちゃうので、見たくない人はここでさいなら、です。

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マンハッタンに住む若者が両親、隣人、お父さんの愛人、自分の恋人候補との複雑で濃密な人間関係(お父さんの愛人とセックスまでしちゃうからね)を経て、それぞれが納得の大人の関係になる映画。

もの書きになりたい若者が出版社の父(作家の才能がない父)の不倫を知り、母親のうつ病の原因だと思い、隣人(実は作家さん)に相談しながら、すったもんだするんだが、実は自分がその隣人と母親の子供で、父親は不妊、父の親友だった隣人に頼んで自分が生まれたことを知る。母親がほんとに好きだったのは隣人であり、自分を育てた父親の苦悩も知り(息子は、もの書きになりたいって言うからね、まいるよね)、それらをすべて理解、許すことができたとき、母親、隣人、父親と同じ立場で話せる大人になる、そんな映画。ちょこちょこ伏線もあり、きれいに回収して終わる、最後はちょっといい感じの映画でした。ピアーズ・ブロスナンが父親役だったのだが、最後、息子と話しているシーンはおとなになった息子とのいい関係を映像で素敵に表現できていた、と思う。